富山県朝日町横尾(Googlemap)
横尾城から北の尾根上に築かれている。特に伝承はない。
南の尾根筋を巨大な堀切で完全に遮断している。しかし、北側の守りは甘く、扇山砦との連携を持っていると思われる。とすれば、南の堀切は、二つの砦をまとめて守るものとも言えそうだ。
横尾城と違って明確な虎口や土塁はなく、基本的に削平地と堀切で構成される城郭で、おそらくは在地土豪による砦なのであろう。
とにかく南の深い堀切が見所。トレイルコースになっているようで、訪問しやすいと思う。
(撮影2024年11月)
上百山砦 位置
上百山砦 城郭図(『富山県中世城館遺跡総合調査報告書』より引用)
南尾根筋を完全に断ち切る、すさまじい堀切(城郭図1)
人も写っているので、その大きさが分かるでしょう。
堀切を上から見下ろしたところ。
このあたり、尾根に沿ってなぜか「日本道路公団」の石柱があります。
曲輪C
奥に曲輪Bが見えています。
BとCの曲輪を分ける堀切(城郭図2)
曲輪B。奥に主郭Aが見えてます。
AとBを分ける堀切(城郭図3)
主郭Aを北側から見ています。
櫓台を設けています。
主郭Aの北側の切岸
主郭から北方向へ曲輪が設けられています(城郭図4)
少し分かりにくいですが、城郭図5の竪堀
下から登ってくる通路を遮っています。
Dの曲輪群。これは畑の跡に見えてしまいます。
Dの曲輪群。畑跡っぽいのですが、脇に通路を設け、竪堀と小曲輪で防衛しているので、曲輪とも言えそう、とのこと。
城郭図6の竪堀。
北の扇山砦方面の守りは甘く、二砦は連携していたと思われる。
横尾集落にある「横尾城」案内板
上百山砦と扇山砦は横尾城の曲輪として案内されています。
そうするには離れすぎているんですけどね。