富山県の山城・城跡

浅井城

富山県射水市島(旧:大門町:地図

 越中守護の桃井直常、直和親子は、南北朝の争乱で南朝方につき、斯波義将と度々争いました。
 建徳元年(1370)、桃井直和が討死すると、同族のよしみもあって斯波氏と桃井氏は和議を結び、直和の子直儀に斯波義将の娘益子を嫁がせて、浅井郷を与えました。この時築かれたのが「浅井城」です。
 ところが、応永2年(1395)、二代目城主桃井直之が家臣によって殺害され、直之の弟が兄の菩提を弔う為に出家し、城跡に一宇を建立しました。これが現在の「誕生寺」です。
 城というよりは、館と言った方がいいかもしれません。現在、城の遺構はありません。

(参考文献:大門町史 S56.11.3発行)

浅井城 誕生寺
浅井城跡地に建つ「誕生寺」境内