富山県氷見市飯久保(地図)
この地域を支配した狩野氏の居城。永禄3年(1560)頃には、人質を差し出して富山城主神保長職に仕えており、その後越中を支配した上杉や佐々成政にも仕えている。
天正13年(1585)佐々成政が豊臣秀吉に降伏した際、狩野氏は飯久保城を退去し、廃城になった模様。
現在は「絆の森」としてハイキングコース化されており、非常に訪問しやすくなっています。登り口は地区内の八幡神社。ただ飯久保地区内は道が狭く、駐車するスペースはありません。地区から少し離れた「竹のドーム入口」に少しスペースがあります。
主郭背後にある、櫓台を備えた巨大土塁と堀切、そして枡形虎口の馬出し曲輪の存在など見所が多いです。
(撮影2010年3月)
在地土豪による枡形虎口が見れる貴重な山城。整備されているようでされていない、薮の多い城なので注意。
大手の神社周辺には駐車スペースがなく、東の竹ドーム入口に車を停めて歩くのがいいと思います。
飯久保城位置)
飯久保城遠景(東より)
城の登り口がある八幡宮入口
飯久保城の案内板があります。
ハイキングコースと観光案内の表示もありますね。
この丘陵一帯にはハイキングコースが整備されており、
史跡も多い模様
。
八幡社の石段手前に登り口があります。
道を登っていくと、まず大手の虎口に出会います。
虎口前(北側)の曲輪
虎口の内側です。導線を曲げているのが分かります。
虎口空間の表示まであって親切丁寧ですね。
虎口西側の土塁上から虎口を眺めます。
虎口の背後で堀切を設け、土橋状態にしています。
なかなかの固い守りです。
飯久保城城郭図(『富山県中世城館遺跡総合調査報告書』より引用)