富山県氷見市中村(地図)
中村城についての史料等はほとんどなく詳細は不明だが、越後の長尾左馬助がいたとされている。
長尾左馬助は河田長親の与力としてつけられており、上杉方の城と考えられる。その一つの根拠として、この城には立派な畝状空堀群が存在しており、一番の見所。また、尾根沿いは深い堀切で遮断しており、堅固な守りを見せている。
(撮影2010年2月)
中村城の位置 Google map
中村城 城郭図(『富山県中世城館遺跡総合調査報告書』より引用)
中村城遠景(南より)
中村城の主郭から西側の樹木はほとんど伐採されています。
(その為にブッシュに悩まされることになります・・・)
城の東側のため池脇に登り口があります。
墓地の奥が城への入口です。
墓地の上にあるなだらかな郭跡(図1)
とにかく踏み越えて行きましょう。
まず大きな堀切に出会います。(図2)
堀切の北側に3本の畝状空堀が存在しています。(図3)
写真では分かりにくいですが、右と左に2本写っています。
畝状空堀の1本に接近してみましょう。(図4)
谷を登ってくる敵兵の横の動きを遮ります。
堀切を登ると広い郭があります(図5)
さらに登れば、ほぼ頂上の郭に出ます(図6)
写真奥が主郭への入口になります(図7)
手前左方向(南方向への尾根)へ下る道があり、虎口になっています。