富山県上市町千石(地図)
土肥氏の詰めの城。地理上かなり奥地であり、標高757mの高所に存在する。
ハイキングコースが整備されており南側から主郭に入るのに苦はない。南を三重の堀切で守り、北は二重の大堀切を設けている。北側からの攻撃に供えたようで、主郭へ入る虎口に工夫が見られるが、頂上の削平は甘い。
(撮影2014年5月)
千石山城城郭図(『富山県中世城館遺跡総合調査報告書』より引用)
城郭図の主郭周辺拡大図
千石城山
麓からの登山ハイキングコースが整備されています。
ただ、南側の尾根から入る楽な登山道もあります。
付近に駐車スペースもあります。私はここから……。
更に東側からの登り口もあり、ここが最短のようです。
もちろん駐車スペース十分にあります。(GoogleMap ビュー)
登山道はしっかりしており、よもや間違うことはありません。
最初に出会う堀切(城郭図A)
すぐ二つ目の堀切(城郭図B)
(GoogleMap ビュー)
更に三本目の堀切(城郭図C)(GoogleMap ビュー)
南側はこの三本の堀切で遮断しています。
城郭図Cの堀切は両側に相当落として竪堀にしています。
豪快に岩肌が見えるのですが、掘るのが大変だったろうな……と。
主郭に到達しました(城郭図D)
狭い意味では、中央の高台が主郭(城郭図E)
(GoogleMap ビュー)
自然地形を残したのか、ハイキングで削られたのか、
でこぼこしています。
案内板ですが、案内しようという気が感じられません。
眺めは最高。雄々しく剣岳が眼前に!
主郭の北側は、わずかに土塁を残しているようです
(城郭図F)
櫓台と思われる部分(城郭図G)
佐伯氏によると、手前が枡形虎口になっています。
上記の櫓台につながるように土塁が延びています。
(城郭図G)
土塁の南側にある削平地
主郭から北側の曲輪に下りる道があり、
さらに竪堀で狭くしています(城郭図H)
主郭の北側下にある曲輪(城郭図I)
城郭図Jの部分に竪堀が存在し、
西側への回り込みを阻止しています。
さて、北の二重堀切を見に行こうと思いましたが、
相当の薮と細尾根で今回は断念。
季節を変えて、また来ます。