富山県南砺市井波(地図)
明徳元年(1390)に、本願寺5代綽如によって瑞泉寺が建立された場所。文明13年に一向一揆が山田川の戦いで石黒氏を破り、瑞泉寺は要害化した。しかし、天正9年(1581)には佐々成政によって攻略され、成政の家臣前野小兵衛が入城、天正13年に前田利家によって落城させられるまで続いた。
現在の瑞泉寺は城跡の西側に建つ。
(撮影2008年5月)
井波城攻めの佐々成政が、餅売りの婆さんから抜け穴の存在を聞き出し、それによって落城したという伝説があります。それが現在でも井波名物の「やき餅ばあさん」元ネタだとか(現在は閉店しています)。
それほど立派な土塁で囲まれていたことは、現在でもしっかり確認できます。
井波城 位置
航空写真 (昭和50年・提供:国土画像情報 国土交通省)
井波城案内表示板
二の丸跡の招魂社。かなり広い。
二の丸南にある土塁、門跡。
二の丸の周囲は土塁でかこまれている。
本丸跡東側にある綽如廟(臼浪水)
南側の土塁跡。
非常に高く、約10メートルに達する位置もある
。
本丸跡地に建つ井波八幡宮。
本丸周囲も土塁で囲まれている。
本丸南側の土塁と池。
堀の跡と言われる。
二の丸北側の松島神社から土塁を見上げる。
同じく二の丸土塁から松島神社を見下ろす。
井波城城郭図(『富山県中世城館遺跡総合調査報告書』より引用)