富山県南砺市上見(地図)
天正年間に篠村太左衛門が居城したと伝えられる。比高はさほど無く登城道もあり訪問しやすい。
三方は急斜面となっているが、弱点となる尾根続きの南側を広い堀切で遮断し、更に幅広の土塁で固めているのが特徴。虎口も進入路を折り曲げ、張り出しを設けて横矢を掛ける工夫が見られる。広い平地を持ち井戸も残されていることから、館の役目もあったことであろう。(撮影2014年4月)
>>上見城 Youtube解説動画
上見城位置(Google map)
上見城 城郭図(『富山県中世城館遺跡総合調査報告書』より引用)
北側の県道脇に案内板があります(城郭図A)
駐車スペースもあるにはありますね。
上見城案内板。ごく最近(平成25年)にできたもの。
道も設けられており、難なく登れます(城郭図B)
城の南側を守る堀切(城郭図C)
堀切から南方向は特に遺構はありません。
なだらかな地形で、城にとっては弱点方向です。
堀切を西側から撮影
堀切と平行する土塁は頂部が異常に広いのが特徴。
建物が存在してもおかしくない(城郭図D)
土塁内部の曲輪
西側も土塁で固めています(城郭図E)
城郭図Fの虎口跡。写真右側に登城道があります(GoogleMapビュー)
よく見ると虎口奥で土塁が張り出しており、横矢を掛けています。
城郭図Fの虎口へ登る道は藪の中(城郭図G)
上の曲輪から常に横矢を掛けられる恐怖の道。
二つの曲輪をとなげる直虎口(城郭図H)
奥が主郭になります(GoogleMap ビュー)
上見城主郭(城郭図 I:GoogleMap ビュー)
平坦で広い空間で、居住性が高いです。
主郭には井戸跡があります。
柵を設け、きちんと蓋がしてありますよ。
西側も土塁で守っています(城郭図J)
城の北端は、県道工事で削られている模様(城郭図K)
上見城からの眺め