富山県高岡市守山(地図)
越中三大山城の一つ。前ページからの続きです。
このページでは、南西方向にのびる尾根に存在する郭群を紹介しています。(撮影2013年4月)
守山城城郭図(『富山県中世城館遺跡総合調査報告書』より引用)
城郭図Fの郭。写真奥に二の丸へ入る道が見えます。
主郭を見上げてみますが、何と鋭い切岸でしょう。
こんなの登れたもんじゃありません。
城郭図Iの郭。三の丸と言われるようです。
ここには東側に、わずかに土塁を残しています。
城郭図Jの郭に下りてみましょう。
ここは大手道がつながる場所で、土塁を設けて虎口にしています。
……ですが、薮にまみれてしまって……
それにしても、城内にある階段は、ことごとく本来の導線を無視しています。
……というか、城跡を破壊してますね。
階段が無いものと考え、城道を眺めたとき、ほとんどは郭の脇を通り、
常に横矢がかかってることが分かります。攻め手はさぞかし困ったでしょうね。
城郭図Jの部分
城郭図Kの部分。NTT管理地で入れません。
かなり広い郭ですね。
城郭図Lの郭。ここへは道路から切岸をよじ登るしかありません。
奥に土塁と虎口があるのですが……
写真左にかなり高い土塁を設け、大手道ににらみを利かせています。
しかしまあ、この薮です。とても入れません。(城郭図L)
城郭図Mの郭は、Lよりも一段高くなっています。
城郭図Mの郭。きちんとした方形です。
城郭図MとNの間にある切岸。差は2メートル程度。
城郭図Nの郭
城郭図Oの郭。道路から入る道があります。
ですが、ご覧の薮状態。
さて、先端まで来ましたが、道路がカーブする部分も郭跡だったのでしょう。
尾根の西側側面に大手道があります(城郭図P)
城の南東方向の斜面にも多くの削平地が確認できます(城郭図T)
ただ、道路工事でどういう扱いを受けたのか……不明です。
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