富山県砺波市苗加(地図)
南砺市善徳寺にあった門を、享和元年(1801)に万福寺に譲られたもの。
善徳寺は、城端城の荒木大膳が城地を提供して招いた寺で、この門は当時の大手門であったと伝えられる。様式は薬医門。
昭和29年に台風で倒壊し、翌年に復元されたが、その時発見された冠木の散し八双裏の墨書によって貞享5年(1688)の建立であることが分かったが「城主荒木六兵衛大手之門」ともあり、城門の場所にあった門と思われる。
伝承が本当であるならば、戦国期の城の数少ない貴重な建造物なのだが……。(撮影2010年2月)
山門全景。
万福寺山門案内板
山門と本堂