富山県の山城・城跡

武隈家老屋敷(小菅沼城)

富山県魚津市小菅沼(地図

 松倉城主椎名氏の家老・武隈氏の屋敷跡と伝えられる。椎名氏滅亡後もこの地に残り、昭和の時代に至るまで生活の場であった。他県転居は平成になってからと案内板にある。
 周囲を立派な石垣で守られているが、これはおそらく後世の積み直しで当時のものではない。北側に見事な外枡形虎口を持つが、これについても佐伯氏は中世まで遡らないのではないかと疑問を投げかける。謎の多い城館跡である。(撮影2018年05月)

武隈家老屋敷
武隈家老屋敷 城郭図(『富山県中世城館遺跡総合調査報告書』より引用)

案内板
案内板

武隈家老屋敷
車道からの入り口(城郭図1)

石垣
立派な石垣です(城郭図2)
見事すぎて後世の積み直しでしょう。

土塁
塁は結構な厚さがあります

小菅沼城 入り口
北側からの虎口(城郭図3)
まっすぐに入ります。

枡形虎口
外枡形虎口部分(城郭図4)
見事に導線を折り曲げています。

虎口内部
枡形虎口部分

石垣
民家側は石垣になっていますが、かなりの高さがあります。

内部
城郭内部。(Googlemapビュー
畑として使われていたのでしょう。

石垣
城郭図5部分の石垣
他の石垣と違い、中世まで遡る可能性があると考えられています。

中世まで遡る?石垣
城郭図5部分の石垣(前の写真の裏側)

土塁
折れ曲がる土塁(城郭図6)


城郭図7部分