富山県氷見市堀田(地図)
特に伝承は残っていないが、神保氏の書状の中に出てくる「堀田六介」なる人物が関係しているかもしれない。
城跡は三つの区分に分けられ、それぞれ尾根筋を堀切で遮断し、独立しているので求心性がない。堀田一族がそれぞれに曲輪を持って守っていたのだろうか。
特に馬出し機能を持つと思われる曲輪が存在する区域は、他の2区域とは少し違った様子を見せる。とにかく次々出てくる堀切に驚かされる山城跡だ。
城の南に送電線鉄塔があるので、鉄塔管理道が東西から存在する。今回は東側の「堀田の湯」からのアクセスを紹介する。(撮影2023年3月)
>>堀田城Youtube動画
これを一つの城と見ていいのか……三つの城がお互いに牽制し合っているような、何とも奇妙な縄張り。
「堀田の湯」は現在ほぼ休業状態とはいえ、どなたかがいらっしゃるらしく、駐車は控えた方がよいかと思います。
堀田城 航空写真
堀田城城郭図(『富山県中世城館遺跡総合調査報告書』より引用)
堀田の湯の裏手に、鉄塔への登り口があります。
堀田の湯の裏手
ここ。最初がひどい薮なので注意。
送電線鉄塔までは、しっかりした道があります。
城の南側にある送電線鉄塔へやってきました。
西側からも登る道があるようですね。
神代城の山が見えます。いい眺め。
さて、城に向かって藪に突入です。
笹薮を越えれば、ゆるやかな尾根を楽々歩けます。
最初の堀切(城郭図1)にやってきました。
立派な堀切です(城郭図1)。
堀切に沿って、外側に土塁を設けています。
城郭図2の竪堀。回り込みを防いでいます。
A曲輪の下の腰曲輪
Aの曲輪に入りました。削平は甘いです。
A曲輪から北方向、段をつけています。
城郭図3の腰曲輪
A曲輪の北側の堀切(城郭図4)
つづいてB曲輪手前の堀切にやってきました(城郭図5)
城郭図5の堀切
B曲輪下の腰曲輪(城郭図6)