富山県高岡市伏木古府(地図)
この地には古くから越中国府があった。戦国期には神保氏張が居城していたと伝わり、守山城の支城であったと思われる。天正11年に氏張が勝興寺に寄進し、現在に至る。
勝興寺の勝興寺周囲は横堀と土塁が巡っており、角には櫓台も確認できる。一部土塁・横堀が折り曲げられており、戦略的工夫も見られる。
寺院南側の離れた位置にも土塁と横堀が確認できるが、城跡との関係は明言できない。
現在建つ勝興寺本堂は江戸時代後期のもの。城跡に関する案内は特にない。(撮影2023年4月)
古国府城案内Youtube動画
(次ページ)北、東側を守る土塁、御亭角の土塁など。
2008年撮影の写真
航空写真(Google map)
古国府城城郭図(『富山県中世城館遺跡総合調査報告書』より引用)
鼓堂と水堀(城郭図1)。横堀のなごりか?
唐門。京都興正寺から移築したもので重要文化財。
唐門前の水堀。以前は櫓があったのか?
櫓台部分(城郭図2)内側から
南側を守る土塁。
外側には横堀が設けられている。
横堀の途中、土橋状になっている箇所(城郭図3)
土塁がやや開口しており、虎口だったのか?
北西端の櫓台(城郭図4)
櫓台の西側で空堀を設けています。
おそらく、南側は埋められたのでしょう。
城郭図5の、土塁・横堀の折れの部分。
この城跡で戦略的要素がうかがえる見所だ。
横堀(城郭図6)。奥で折れています。
横堀をにらむ櫓台(城郭図6)
城の西側を守る横堀。写真右側が土塁。
かなりの規模で、圧倒されます。
西を守る横堀と土塁(城郭図7)