増山城
富山県砺波市増山（地図）
越中三大山城の一つに挙げられる巨大な山城。
増山城の縄張・防衛構造については佐伯氏の『越中中世城郭図面集』で詳しく解説されていますので、それを参考に訪問すると一層楽しめます。
このページでは、無常・鐘搗堂・畝上空堀群を紹介しています。（撮影2011年11月）
「無常」と呼ばれる曲輪に入ります。
説明の都合上、尾根先端の南櫓台から城内に入りましょう。
南櫓台。堀切の外にあり、独立しています。
明確な尾根道は残っていませんが、この尾根は守りが堅く、七曲りに次ぐ大手だったのでしょう。
南櫓台の東側から、堀切の見ます。
佐伯氏は、ここに橋を掛けていただろうと推測。
巨大な堀切が城を守っています。
堀切。深すぎます。
堀切
この堀切の西側に、畝上空堀群に下る道があります。
畝上竪堀群。無常の西側で敵を完全に遮断しています。
写真では分かりにくいですが、３本見えています。
畝上空堀群の１本。
堀切から鐘搗堂を見上げます。
鐘搗堂という櫓台を城内から見ます。
何とも巨大。徹底した守りですね。
たとえ鐘搗堂を突破しても、無常からの横矢に晒されます。
それにしても急な切岸です。
正面が二の丸の切岸です。
二の丸と無常からの攻撃を受け、袋のネズミ状態になります。
二の丸への虎口。
折り曲げてます。
「無常」曲輪
無常の先端。一段低くなっています。