富山県小矢部市道林寺(Googlemap)
越中・加賀国境上に存在する山城の一つ。古くは源平の倶利伽羅峠の合戦で木曽義仲が使用したとも伝えられるが、現在の遺構は戦国時代のもの。
天正12年(1584)での加賀・前田利家と越中・佐々成政との対立で松根城や一乗寺城など国境城郭を成政が改修したが、この源氏ケ峰城もその一つと考えられている。しかし街道からは離れており、謎な点も多い。
尾根筋を巨大な堀切で遮断し、場内も横堀や櫓台を設けて縄張りの工夫が見られるが、前述の城に比べると縄張りとしては甘い。
現在は県道から入る道が設けられ、近年地元の方による草刈りもなされるようになり、訪問はしやすい。
(撮影2017年05月)
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>> 2022年4月再訪問時の写真
源氏ケ峰城郭図(『富山県中世城館遺跡総合調査報告書』より引用)
県道からの入口(展望台入口)
数台は車が停めれます。(Googleストリートビュー)
展望台を過ぎて山道を入っていきます。
一旦下って、再び登ります。(城郭図1)
ここは両側に小さく竪堀を設けています。
土塁を伴った虎口空間。(城郭図2)
長大で見事な竪堀があります(城郭図3)
石標がある櫓台にやってきました(城郭図4)
B郭。「観光の方は自己責任で」
B郭を南側から見ます。奥に櫓台。
(Googlemapビュー)
B郭は、主郭に向けてやがて細くなります。
主郭手前の櫓台が見えてきました。(城郭図5)
手前で竪堀を設けて通路を狭くしています。
ここは通路を櫓台で挟み、食い違い虎口にしています。
(城郭図6)
主郭(城郭図A)
(Googlemapビュー)
主郭の南端部分